山田 剛介(やまだ・こうすけ)

仕事:
GEフリートサービス株式会社 マーケティング部
法政大学大学院で学んだこと:
目標地点がないとどこにも行けない、ということ。
法政大学大学院に入ろう思った理由:
起業家として社交会に華々しくデビューしようと画策、経営のイロハを習得したく入学(が、早々に挫折、無理を申し上げマーケティングコースに越境転籍させていただきました)。
法政大学大学院について:
教授陣、生徒の皆さんはもとより、カリキュラムの内容や施設、アクセス等、すべてマーベラス(After schoolの会合場所にも事欠きません)。
今後、何をしたいか:
とにかく家族を含め周りの方に迷惑をかけないように過ごしたいです(特にあらかじめ決められたことは守りたい…)。
法政大学大学院を目指す人に:
長崎さんのコメントをご再読ください。この点をキッチリおさえておかないといろんな意味で大変なことになります(成田のKinko’s、あそこは使えます)。

修士論文

マーケティング組織を規定する要因に関する一考察

サマリー(論文要旨):
近年、組織におけるマーケティング機能のあり方について関心が持たれている。
例えば、松下電器産業株式会社が創業者松下幸之助氏以来の伝統の「事業部制」を解体し、ブランド毎にマーケティング、営業を統括するという新たな組織改革に踏み込んだことは記憶に新しい。マーケティング部門と営業部門のあり方はどうあるべきかといった課題は、日本企業の問題になりつつあり、きわめて重要度を増してきている。しかし、この課題は、いまだ決定的に解決されていない状況にある。
そこで、本研究では企業における組織、とりわけマーケティング部門と営業部門に分析の焦点を当てたうえで、「マーケティング部門の組織のあり方はどのような外部・内部環境によって決まっているのか」をリサーチ・クエスチョンとして、探索的に考察を深めたものである。あわせて、複数企業の組織のバリエーションを検討し、評価、分析を加えた。
調査方法については、ダイナミックに変化しつつある動態を説明する仮説構築が重要と考え、平成12年11月13日より12月28日までの間、計8社のマーケティング担当者、または営業推進担当者に聞き取り調査を行った。
分析の結果、欧米の先行研究にて明らかにされた組織類型とは異なる日本独自の組織類型があることが発見され、また、マーケティング部門と営業部門の組織形態を規定する要因には、マーケティング機能自体の独立性、および操作性の2つの特性があることが見出された。
これらの結果をもとに、組織形成に対するインプリケーションを導出し、今後の研究課題を最後に提示した。

中央大学名誉教授。事業構想大学大学院客員教授、BBT大学院客員教授。日本マーケティング学会会長、日本消費者行動研究学会会長などを歴任。田中洋教授オフィシャルサイト Marketing, Brand, Advertising