- 仕事:
- 株式会社インターブランドジャパン 戦略プランニング室 プランナー
- 法政大学大学院で学んだこと:
- Challenge!!目標は高く!
- 法政大学大学院に入ろう思った理由:
- 最新のマーケティングロジックを学びたかった。そして転職のきっかけにしたかった。
- 法政大学大学院について:
- 社会人が学びやすい素晴らしい環境だと思います。教授陣が素晴らしい。
- 今後、何をしたいか:
- 更なるブランドの勉強。職業がら実践できるブランド戦略について経験を積みたい。
- 法政大学大学院を目指す人に:
- 学ぶのに目標を持てば、人生が変わります。
何が勉強したいか不明なまま入学すると、専門性が身につかないまま修了することになると思います。そして修士論文のテーマ探しに苦労し、結果 的に自分でも満足のいかないものを取り敢えず出したことに終わってしまいます。それではあまりにももったいない!!2年後にどう変わりたいのか具体的な目標を持ってください。
修士論文
「ロングセラーブランドのパッケージ・アイデンティファイア効果の研究」
~ 簡易タキストスコープを用いた視認性実験によるアプローチ ~
- サマリー(論文要旨):
- 本研究では近年のブランド研究学者が指摘するブランド・アイデンティファイア効果 という概念をパッケージに適用し、店頭にて消費者がブランド同定化を行う要因とパッケージ・アイデンティファイアと定義し、その効果 を実証研究にて明らかにした。
具体的には本研究で2つのことを明らかにした。
- パッケージの戦略的効果を科学的に管理するため、パッケージ・アイデンティファイアを発見・抽出する方法を開発すること。
- 抽出されたパッケージ・アイデンティファイアの効果からパッケージを分類し、診断する手法を開発すること。実際には10個のロングセラーブランドを対象に2つの実験と1つの質問紙調査を行った。実験1からパッケージ・アイデンティファイアを抽出し、その掻こう画像を簡易タキストスコープにかけ、その視認反応から最終的にパッケージ・デザイン・タイプを4つグループに分類した。それは
- パッケージ・アイデンティファイア全要素確認型パッケージ、
- 色彩パターン認識型パッケージ、
- パッケージ・アイデンティファイア相互補完型パッケージ、
- パッケージ・アイデンティファイア1要因依存型パッケージ
- であった。そしてパッケージ・アイデンティファイア相互補完型パッケージが最も多様的な展開が可能なパッケージであることが判明した。
研究発表
- 「マーケティングにおけるパッケージ戦略 ~サントリー アド生のコ・ブランディングによるパッケージ戦略についての一考察」2002年12月14日、マーケティング・サイエンス学会
著書
- 『顧客資産のマネジメント~カスタマー・エクイティの構築』(2002)Robert C. Blattberg, Gary Getz, Jacquelyn S. Thomas、小川孔輔・小野譲司 監訳、第1章担当、ダイヤモンド社
- 「ブランド管理におけるパッケージ戦略 ~パッケージ・アイデンティファイアの役割とコミュニケーション効果」(2003)法政大学産業情報センター編集、『ブランド・リレーションシップ』第2章担当 、同文館出版
論文・寄稿
- 「ブランド管理におけるパッケージ戦略」(2002)小川孔輔編集、『ブランド・マネジメント研究(1)理論編』、法政大学産業情報センター
- 「ロングセラーブランド ミツカン”味ぽん”の秘密 ~味ぽんに見るミツカンのブランド管理の仕組み」(2002)『ブランド・マネジメント研究(2)調査報告書』、法政大学産業情報センター
- 「コ・ブランディングによるパッケージ効果の研究 ~サントリーのアド生を用いた実験調査」(2003)グノーシスVol.12、法政大学産業情報センター編集
- 「特集・パッケージを考える」(2003)SPACE No322、毎日新聞社
中央大学名誉教授。事業構想大学大学院客員教授、BBT大学院客員教授。日本マーケティング学会会長、日本消費者行動研究学会会長などを歴任。田中洋教授オフィシャルサイト Marketing, Brand, Advertising