前回のリバースイノベーション Reverse Innovationに引き続き、今回は プライシング Pricingについて、田中先生が解説されております。
プライシング、あるいは価格戦略は、マーケティングの4Pのうちのひとつとして重要な要素であるにも関わらず、マーケティング界では1980年代まではさほど重視されてこなかった印象があります。これは当時の石油資源の不足やインフレーションという事態と関係があるかもしれません。価格や所得が自然に上昇していく世界では、価格についてあまり深く考えなくても良かったのです・・・
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前回の顧客経験 Customer experienceに引き続き、今回は リバースイノベーション Reverse Innovationについて、田中先生が解説されております。
長い間、国際ビジネスのうえで暗黙の前提とされていたことがあります。それは先進国と発展途上国の関係です。欧米日を中心とした先進国の多国籍企業からイノベーションは起こり、それが途上国に伝わってイノベーションが普及していくのだ、という構図です・・・
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前回のネィティブアドバタイジング native advertisingに引き続き、今回は 顧客経験 Customer experienceについて、田中先生が解説されております。
顧客経験の重要性がマーケティングの分野で言われるようになったのは、2000年代になってからのことです。顧客経験について最初に目立った貢献をしたのは、コロンビア大学のシュミット教授です。彼は「経験」を次のように定義しています。「ある刺激によって引き起こされた個人的な出来事」(Schmitt, 1999, p.60) ・・・
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前回の一貫性 consistencyに引き続き、今回はネィティブアドバタイジング native advertisingについて、田中先生が解説されております。
ここ数年のうちに話題になってきた広告の新しい形態に「ネィティブアドバタイジング」(以下、ネィティブアド)というものがあります。この広告スタイルは、まだ日本のウェブメディアには本格的に登場していないと思われますので、米国の例からこれがどのようなものであるかを考えてみましょう。・・・
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前回のビジネスモデル・イノベーション Business Model Innovationに引き続き、今回は一貫性 consistencyについて、田中先生が解説されております。
一貫性という言葉にはさまざまなニュアンスがついて廻ります。とくによく用いられるのは、ブランドマネジメントに関してです。マーケターがしばしば語るのは、ブランドには一貫性が必要だ、という主張です。一貫性とはどのような意味でしょうか。・・・
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前回のコンセプトブランディング Concept Brandingに引き続き、今回はビジネスモデル・イノベーション Business Model Innovationについて、田中先生が解説されております。
アップル社のiPodは2003年に発売されて、iTunesとともに、ハードウェア・ソフトウェア・サービスを結合することによって、消費者に大きな利便をもたらし、同時に自社に巨大な収益を産み出しました。これは大きなビジネスモデルの転換でした。・・・
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前回の準拠集団 Reference Groupsに引き続き、今回はコンセプトブランディング Concept Brandingについて、田中先生が解説されております。
最初に注意申上げておきたいのは、ここで言う「コンセプトブランディング」という用語は筆者(田中)の造語です。本連載ではすでに使われている用語を原則に取り上げていますが、今回は例外としてご了解ください。
コンセプトブランディングとは、商品固有の商標やシンボル以外の概念を、自社ブランドの・・・
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前回のマーケット志向 Market Orientationに引き続き、今回は準拠集団 Reference Groupsについて、田中先生が解説されております。
準拠集団という概念については、これまで社会学を中心にさまざまな論議がなされてきました。この概念を最初に取り上げたのは1940年代、ハイマンという心理学者によってでした。・・・
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前回の4Aフレームワーク 4A Frameworkに引き続き、今回はマーケット志向 Market Orientationについて、田中先生が解説されております。
なぜ、ある企業は他の企業より、よりよいマーケティング戦略を企画でき、また実行できるのでしょうか?これは、以前から議論されてきた、マーケティングでの大きな問題のひとつでした。・・・
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前回のセグメンテーション(市場細分化)segmentationに引き続き、今回は4Aフレームワーク 4A Frameworkについて、田中先生が解説されております。
マーケティング戦略の基礎をつくったノースウェスタン大学のフィリップ・コトラー教授が2013年6月に約10年ぶりで来日し、各地で講演を行いました。コトラー教授の名前が良く知られている理由は、1967年に、それまでのマーケティング論テキストを、経済学など諸学問と関連付け、画期的に書き換えた点にあります。・・・
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中央大学名誉教授。事業構想大学大学院客員教授、BBT大学院客員教授。日本マーケティング学会会長、日本消費者行動研究学会会長などを歴任。田中洋教授オフィシャルサイト Marketing, Brand, Advertising