After MBA | Vol.2 | 2期生 長崎秀俊

リレーエッセイとやらを書かなければならないのだが、何を書いていいか迷ったままはや数ヶ月、、、、。アカデミックな話でなくても良いということなので6月に行ったベルリンでの話でも書こうと思います。

6月の始めに年に1度、インターブランドのオフィス世界18カ国25拠点の人間が集まるカンファレンスに行ってきました。場所はドイツのベルリン。別にオフィスがあるわけではないのですが、今回のテーマ「Challenging Cultural Boundarie」に合わせて、東西文化融合の象徴でもあるブランデンブルグ門があるベルリンが選ばれたようです。そのカンファレンスを通して私が感じたことを5つ挙げてみました。

  1. 皆パーティー大好き もう驚きました。着いた初日の夕方からグランドハイアットホテル会場に三々五々集まってくるのですが、その格好がすごい!今回課題として参加者は全員、自国を象徴するような帽子をパーティー用に持参することが義務付けられていましたが、皆個性豊か。カウボーイハットから野球帽、ベレー帽から民族衣装の帽子と様々でした。で、我々はというと社長の意向で(イギリス人)東急ハンズでちょんまげのカツラを買って持参しました。それって帽子じゃないと思うんですけど、、、。
  2. プレゼンが上手 カンファレンスでは各国オフィスの紹介から最新プロジェクトの報告、そしてその場で行われるグループ・ディスカッションの報告まで全てプロジェクターを使ってプレゼンするのですが、皆さん本当にプレゼンが上手。メキシコの女性スタッフはブランドの記号性を説明するのに自国サッカーチームのユニフォームを1枚づつ脱いでゆき拍手喝さいを浴びていました。CEOも映画「荒野の7人」の場面 を動画で繋ぎながら今後のインターブランドの方向性について説明していました。他の会社でもこんなのありですかね?
  3. ディベート大好き 皆さんディベートにも慣れている。ディベートといっても皆、寝っころがったり、コーヒー飲みながらとリラックスムード満点。しかし時には紙に書いたり、物を使ったり、人にわざと振ったりと色々なテクニックを駆使しながらディベートを楽しんでいましたね。
  4. 踊りも大好き これも驚きました。大体食事はレストランまでバス2台で行き、そこで自由行動になります。そこから皆それぞれ別 々にディスコやバーに繰り出します。参加メンバーは皆各オフィスのトップ連中ばかり。私が行ったディスコはNYのディレクターやらロンドンの女性CEO、スイスのCEOと、、、平均年齢何歳なんだろうかと思うぐらいの高齢の方たちが夜中まで踊りまくりです。今でもロンドンのCEOがタンクトップ姿で艶かしく踊っていた姿は瞼に焼き付いて離れません。
  5. 全て計画済み 総勢100人近くが集まるこのカンファレンスを仕切るだけでも大変だと思うのですが、ものすごく色々な仕掛けがなされていました。2日の夜、ブランデンブルグ門の隣のレストランで夕食を食べていたのですが、店の奥の方から突然食器を鳴らす音が聞こえてきました。それもきちんとしたリズムにのって、、、。そう、これもちゃんと仕掛けられている余興でした。音頭をとるスタッフの指示にしたがってあるテーブルは食器を鳴らす。そして別 のテーブルは足を踏み鳴らす。また別のテーブルは机を叩く、、、、などなど。最後はちゃんとした音楽になって総勢100名での即興の大演奏会になるのです。こんな楽しいディナーは始めてでした。別 の日には、ある国が手がけた「ミニクーパ・リブランディング・プロジェクト」のプレゼンテーションを見終わった後、ロビーにお茶を飲みに行くと、そこに先ほどの新型のミニクーパがどかんと置いてあったりしました。1時間前はそこになかったのに、、、。ほんとに驚きの連続でした。

先日ネスレのブランドマネージャーの話を聞く機会を得ました。そこで象徴的だったのは、「ネスレがブランド管理に優れているのは、もともとそういう意思があったのではなく、買収買収で大きくなってきた会社なので、共通の最低限のルールを決めてネスレの傘下のブランドを管理しなければならない事情があったからです。」という話でした。

まさに今回のカンファレンスも同じでした。インターブランド社も買収買収で大きくなり、その中で共同体として各国スタッフを使って効率的に仕事をしていくにはとにかく相手を良く知り、信頼することです。

イギリス、アメリカ、メキシコ、韓国、シンガポール、スイス、ドイツ、チリ、オランダ、アルゼンチン、ケープタウン、スウェーデンなどなど、、、言語も文化も違うスタッフがいきなり集まって、4,5日で次回からは電話やメールだけで仕事をする仲になっておく必要があるのです。

そう考えると今回のカンファレンスも良く考えられたものだと感心してしまいました。外資系企業勤めが長い方々には何をいまさらという話かもしれませんが、10年近くバリバリの日本企業にいた私にとっとは非常に刺激的で有意義な機会でした。

あ~来年も行きたいな~。

After MBA | Vol.3 | 3期生 田中二三夫

田中洋 中央大学ビジネススクール教授のオフィシャルサイト Marketing, Brand, Advertising