日本の受け止められ方(5.15記)

※このNY日記はもともと田中ゼミの学部ゼミ生のために書かれたものです。

日本のプレゼンス・・・アメリカ人には日本への関心があるかどうか、といえば、一般的にはあまりあるとはいえないだろう。しかし別の意味では日本は日常化している。それを挙げるなら、車・IT/家電製品(もっともこれらは80年代からある現象だが、これらに加えて、日本料理(特にスシ)、オタク文化、だろう。スシは完全にアメリカ市民のなかに入り込んでいる。箸を使いこなすことなど当たり前で、NYタイムスにはどこのスシシェフが優秀かグルメ評論家のコメントが掲載される。

オタク文化といえば、4月に村上隆のアニメ少女の立像が50万ドルでクリスティーズのオークション売れたニュースが先ごろあったが、日本文化を代表するものはいまやこのオタク文化であるといっても過言ではないだろう。NYの日本書店にはオタクを愛するアメリカ人の若者がマンガを座り読みしている。

コロンビア大学のビジネススクールには日本経済経営研究所があります。日本経営や日本経済がアメリカで問題にされてきた1980年代にできたものですが、ここには日本の金融機関などから派遣された人たちが来ています。しかし日本企業が注目されることはやはり実感としても減ってきていると思います。先日、マーケティンググループの「キャンプ」でコロンビアの先生の一人から言われたことは、「なぜ日本企業はマーケティング部門を置いていないのか?」という質問でした。確かに日本企業の多くではまだマーケティングという名称や明確な機能が無いところが多いのです。マーケティングはそういう企業では営業部門によって担われています。そうした説明をしたのですが、その先生には伝わっているかどうか?

日本企業がマーケティングに目覚めるのはまだ時間がかかるのでしょうか。

いろんな手続き・・・アメリカのサービスの実際(5.15-6.04)

田中洋 中央大学ビジネススクール教授のオフィシャルサイト Marketing, Brand, Advertising