いろんな手続き・・・アメリカのサービスの実際(5.15-6.04)

※このNY日記はもともと田中ゼミの学部ゼミ生のために書かれたものです。

クレジットカードの取得の仕方:こちらのカードはすぐに使うことができなくて、郵便で送ってきたカードをアクティベーションする(使える状態にする)ために電話して、1)カードのナンバー、2)SSNを入れて、さらにコールセンターの人と話して、3)「自分の母親の結婚前の名前」を言わされます。それから、4)今アクティベートしたいか?と聞かれます。(そのために電話してるんだから当たり前ではないか!、と思うのですが)、それから、カードに貼られているスティッカーをはがして、やっと使える状態になるわけです。

でもこのおかげで、米国でつくったカードが入手できたことになります(米国で作ったカードでないと、ネット販売のときなど、断られることがあります。お店では日本のカードでも普通は大丈夫ですが)。しかもこれは自分の銀行以外のカードですので、自動車免許申請するときに別に一ポイントになります。また使うことで、アメリカのクレジットヒストリーができます。つまりアメリカ社会で信用を作ることにつながるわけです。

携帯をこちらで入手するのも一苦労あります。日本のようにどこでもすぐに買えて、ほとんど手続きらしい手続きもいらない、というのは日本だけの常識のようです。アメリカでは、基本的に前に書いたソーシャルセキュリティナンバーSSNがないと携帯を売ってくれない。またクレジットカードも必要になります。

携帯を買ったのですが、何を買ったらいいか、いろいろ事前に聞きました。NTTドコモのNYの人に聞いたら、最近出たAT&TのGo Phoneが良いのでは、とおっしゃるので、それを早速買いに行きました。広告をやっているので、すぐに入手できるかと思いきや、地元の店でもミッドタウンの店でもまだ入荷してない、という話。待ったあげく、ミッドタウンの日本人がやっているで購入できた。しかし問題はそれから。

自宅に帰ってからやたら開けにくいプラスティックの箱をようやく分解?して中身を取り出す。それからわかったことは、電話をしてアクティベーションの手続きをしないと使えない、ということ。自分の携帯番号が何番かすぐにはわからないということでもあります。・・・いやな予感がする。電話すると相手はなかなか出ない。少なくとも10分くらい待った後でようやくつながる。あらかじめすぐに言えるよう、クレジット番号・SSN・自宅住所・電話・それから携帯に書いてある2種類の20桁と15桁!の番号などの情報を紙に書いておく。(数字を英語で長々言わなくてはならないのは苦痛ですよね)いくつもの番号や名前を相手に言わされたあと、あちらから携帯の新しい電話番号を口頭!で教えてくれるので、それを一生懸命メモする。後なんに使うかわからないID番号を教えてくれる。それもメモメモ・・・これで終わりかと思ったら、「今サーバーがダウンしているので、後一時間くらいしたらこちらから電話する。後、なんとかナンバーがあれば使えるようになるから」という。やれやれまたか・・・と思い、しばらく待つが案の定電話などかかってくるわけがない。そこでこちらから電話すると今度は電話に相手が出るまで30分も待たされる。(このころまでにはかなり辛抱強くなっていて、雑誌でも読みながら平気になっている・・・)ようやく出てきた人に私は「もう後少しのところでアクティベーションできるところなんだ」、と訴える。(最初からやり直しではたまりませんからね)それからようやくいくつかの番号を確認したうえで、ようやく使えるようになった、と先方が言う。本当かな?と家電からかけてみるとなんとかかかります。よかった・・・。ここまでに何時間無駄にしたことか。

これだけ書くと日本のほうがいろんなサービスがきめ細かいことはわかると思います。しかしあんまりこれだけ読んでアメリカの悪い面だけ見ないで欲しいのです。この点についてはまた別のところで書くつもりです。

5.26- メモリアルデーの感想

中央大学名誉教授。事業構想大学大学院客員教授、BBT大学院客員教授。日本マーケティング学会会長、日本消費者行動研究学会会長などを歴任。田中洋教授オフィシャルサイト Marketing, Brand, Advertising